今日も雑談の部屋へようこそ!
8月11日は「山の日」。
カレンダーを見ると祝日になっていますが、
「そういえば山の日って何をする日なんだろう?」
と思ったことはありませんか?
山登りをする日?
山へ遊びに行く日?
それとも、何か歴史的な出来事があった日なのでしょうか。
実は「山の日」は、日本の祝日の中ではかなり新しい祝日なんです。
今日は「山の日はなぜできたのか?」について、少し雑談してみましょう。
山の日ができたのはいつ?
山の日が国民の祝日になったのは2016年。
祝日法では、
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」
という趣旨の日とされています。
なんとも日本らしい祝日ですよね。
何かの事件や偉人の誕生日を記念した日ではなく、「山そのものに感謝しましょう」という日なのです。
そもそも、なぜ「山の日」を作ったの?
日本は国土の約4分の3を山地が占める、世界でも有数の山の国です。
山から流れ出す水は川となり、農業や私たちの生活を支えています。
森林は木材を生み、生き物たちの住みかにもなります。
つまり日本人は、昔から山の恵みを受けながら暮らしてきたわけです。
ところが以前は「海の日」はあるのに、「山の日」はありませんでした。
「海の日があるなら、山の日があってもいいじゃないか」
そんな声が山岳関係者や自然保護に関わる人たちなどから上がり、国民の祝日にしようという運動が広がっていきました。
そして2014年に祝日法が改正され、2016年から「山の日」が誕生したのです。
なぜ8月11日なの?
ここがちょっと面白いところです。
8月11日は、何か特別な山の出来事が起こった日というわけではありません。
制定の過程では、お盆休みとつながりやすい日程などが検討され、最終的に8月11日となりました。
よく「漢字の『八』が山の形に見えて、『11』が木に見えるから8月11日になった」という話を見かけます。
確かにそう見えなくもありません。
八
11
山と木……と言われれば、なるほど(笑)。
ただし、これは山の日の正式な制定理由ではありません。
こういう「もっともらしい雑学」がいつの間にか広がるところも、なかなか面白いものです。
実は「山の日」が動いたこともある
「山の日は8月11日」と覚えている方も多いでしょう。
ところが、2020年と2021年には特例で日付が変更されました。
東京オリンピック・パラリンピックに合わせて祝日が移動されたためです。
2020年は8月10日、2021年は8月8日が山の日となりました。
「祝日って動かせるの?」
と思ってしまいますが、法律で特例を設ければ変更できるんですね。
現在は通常どおり8月11日に戻っています。
山は私たちの生活と意外なほどつながっている
「私は山登りをしないから、山の日は関係ないかな」
と思う人もいるかもしれません。
ところが、そうでもありません。
私たちが普段飲んでいる水も、山に降った雨や雪が森林や地面を通り、川や地下水となって届けられているものが少なくありません。
お米や野菜を育てる農業用水にも山からの水が使われています。
木材、山菜、キノコなど、山から得られるものもたくさんあります。
さらに森林には、水を蓄えたり、土砂災害を防いだりする働きもあります。
こうして考えると、山へ行かない人も山の恩恵を受けながら生活しているんですね。
日本人にとって山は特別な存在
日本では昔から、山は単なる自然ではありませんでした。
富士山をはじめ、山そのものが信仰の対象となっている場所が全国にあります。
山には神様がいる。
山から水が流れ、田畑を潤してくれる。
そんな考え方が古くから日本文化の中にありました。
春になると山の神様が里へ下りて田の神となり、秋の収穫が終わると再び山へ帰る――。
そんな信仰も各地に残っています。
日本人と山の関係は、想像以上に深いんです。
せっかくの山の日、山について考えてみる
もちろん、山の日だからといって必ず登山をする必要はありません。
近所の山を眺める。
森林公園を歩いてみる。
山から流れてくる川へ遊びに行く。
あるいは冷房の効いた部屋で、富士山の映像を眺める。
それでも十分でしょう(笑)。
大切なのは、「山があることで私たちの暮らしが成り立っているんだな」と、ほんの少し考えてみることなのかもしれません。
普段は当たり前すぎて気づきませんが、日本は本当に山の多い国です。
山が水を育て、森林を育て、そこから人々の暮らしや文化が生まれてきました。
8月11日の山の日。
単なる「夏休み中の祝日」と思わず、たまには遠くの山を眺めながら、その恩恵について考えてみるのも悪くありませんね。
そして山へ出かける方は、暑さや天候、装備には十分気をつけて楽しんでください。
ありがとう、また別の記事で。
