お中元とは
お中元の由来は、古く中国の道教の神儀と仏教のお盆、そこに日本特有の先祖を敬う祖霊信仰が加わったものと言われております。
お盆にご先祖様へ供物をささげ、そのお供え物を菩提樹や目上の人に盆礼として贈り物をする風習が今では、お世話になった方への感謝の気持ちを込めて贈り物をするという風習になり、お中元として根付いてきました。
風呂敷は贈り物を包む心
お中元を持参するときに使用される風呂敷。
中身やのし、包装紙が汚れるのを防ぐための物ですが包むという行為に礼節や慈しむ、物を大切にするという意味も含まれています。
相手の方も物を大切にしたいという日本人の気質や儒教的精神を風呂敷が表しているのかもしれません。
現代において風呂敷は物を大切にするという特性から外出時のプラスチックごみを減らすなど、エコの観点で新たな役割を担うとして再注目されています。
使う目的は違くても根底に流れる日本人の物を大切にしたいという気持ちは変わらず大切にしたいですね。