シーズンになると毎日1房!シャインマスカットはなぜこんなに美味しい?誕生の歴史と現在

雑談

今日も雑談の部屋へようこそ!

私には、毎年楽しみにしている季節があります。

それが、

シャインマスカットの季節!

いやあ、好きなんですよ。

どれくらい好きかというと、

シーズンになると毎日1房食べています(笑)。

冷蔵庫を開けてシャインマスカットが入っていると、それだけでちょっと嬉しい。

パリッとした皮。

噛んだ瞬間に広がる果汁。

上品なマスカットの香り。

しっかり甘いのに、後味は爽やか。

しかも種なしで、皮ごとパクッと食べられる。

考えてみれば、ものすごく完成度の高い果物です。

今ではスーパーでも当たり前のように見かけますが、実はシャインマスカットは昔からあるブドウではありません。

正式に品種登録されたのは、

2006年。

まだ20年ほどの歴史しかない、比較的新しいブドウなんです。

ところが、その誕生までには何十年という研究者たちの努力がありました。

今回は、私がシーズンになると毎日食べてしまう(笑)、シャインマスカットの誕生と歴史、そして現在について雑談してみましょう。

そもそもシャインマスカットは「日本生まれ」

まず最初に知っておきたいこと。

シャインマスカットは、

日本で生まれたブドウです。

開発したのは、現在の農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)。

広島県安芸津町にあった果樹試験場の研究拠点などで長年にわたって育成されました。

シャインマスカットの両親は、

「安芸津21号」×「白南(はくなん)」

という組み合わせ。

さらに安芸津21号をたどると、

「スチューベン」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」

を交配して作られた系統です。

つまり、いろいろなブドウの長所を何世代にもわたって組み合わせて誕生した、いわばブドウ界のサラブレッドなんですね。

なぜ新しいブドウを作る必要があったのか?

ここがシャインマスカット誕生の面白いところです。

世界のブドウを大きく見ると、ヨーロッパ系のブドウとアメリカ系のブドウがあります。

ヨーロッパ系ブドウには、

香りが良い、果肉がしっかりしている、皮ごと食べやすい

といった魅力があります。

ところが問題がありました。

日本の気候では栽培が難しい。

日本は雨が多く湿度も高い。

ヨーロッパ系ブドウにとっては、なかなか厳しい環境です。

一方、アメリカ系ブドウは比較的日本でも栽培しやすい。

だったら、

ヨーロッパ系のおいしさと、アメリカ系の育てやすさを両方持ったブドウを作れないか?

研究者たちは、そこを目指しました。

言葉にすると簡単ですが、品種改良はそんな簡単なものではありません。

シャインマスカット誕生まで約30年!

シャインマスカットの歴史をたどると、かなり気の長い話になります。

1970年代から研究が続けられ、その過程で生まれたのが「安芸津21号」。

そして1988年。

この安芸津21号と「白南」の交配が行われます。

ここが、現在のシャインマスカットへ直接つながる大きな一歩です。

交配して、

種を採って、

育てて、

実がなるまで待って、

味を見る。

病気への強さを見る。

育てやすさを見る。

果実の大きさを見る。

皮を見る。

香りを見る。

そして、

「これはダメ」

「これもダメ」

と選別していく。

その中から選ばれた優秀な個体が、

「安芸津23号」

でした。

これが後のシャインマスカットです。

全国各地で栽培試験を行い、2003年に「シャインマスカット」と命名。

そして2006年3月9日、種苗法に基づく品種登録が行われました。

農水省の資料では、親系統である「安芸津21号」の選抜から品種登録までを数えると、実に33年

一粒のブドウの裏側に、これだけ長い研究があったんですね。

「シャインマスカット」という名前がいい

それにしても、

シャインマスカット。

いい名前ですよね。

「Shine」は、

輝く、光る。

そして「Muscat」。

あの鮮やかな黄緑色の粒を見ると、まさに名前通りです。

売り場に並んでいても目立ちます。

巨峰やピオーネの濃い紫色もブドウらしくていいですが、シャインマスカットの明るい黄緑色には、

ちょっと特別な高級感

があります。

箱に入っていれば、立派な贈答品。

お皿に数粒置くだけでも、なんとなく豪華。

見た目まで含めて、よくできたブドウだと思います。

最大の革命は「皮ごと食べられる」

シャインマスカットがここまで人気になった大きな理由。

私はやっぱり、

皮ごと食べられること

だと思います。

昔のブドウは、

一粒取る。

皮をむく。

食べる。

種を出す。

また一粒取る。

……意外と忙しい(笑)。

シャインマスカットは、

一粒取る。

パクッ。

終わり。

種なし栽培されたものなら、本当に手軽です。

しかも皮がただ「食べられる」というだけではなく、あの皮のパリッとした食感が美味しさの一部になっています。

これが大きい。

ブドウを、

「皮をむいて食べる果物」から「そのまま食べる果物」へ変えた。

シャインマスカットの功績の一つだと思います。

そして、とにかく甘い!

農研機構によると、シャインマスカットは糖度が18%以上になる高糖度の品種。

しかも酸味が少ない。

だから口に入れた瞬間、

「甘い!」

と感じやすいんですね。

さらに特徴的なのが、

マスカット香。

鼻に抜ける華やかな香りがあります。

甘い。

香りがいい。

果汁たっぷり。

皮がパリッ。

種なし。

皮ごと食べられる。

……そりゃ人気になりますよね(笑)。

私が毎日1房食べてしまうのも仕方ありません。

いや、仕方なくはないか(笑)。

実は「種なし」は品種そのものではない?

ここも面白い雑学です。

シャインマスカットといえば、

「種なしブドウ」

というイメージがあります。

でも、シャインマスカットが何もしなくても必ず種なしになるわけではありません。

生産現場では、開花時期などにジベレリン処理といった作業を行うことで、種なしの大粒なブドウとして栽培されています。

つまりスーパーで何気なく買って、

「種がなくて食べやすいなあ」

と思っているその一房。

実は農家さんの細かな作業によって作られているんですね。

シャインマスカットは育てやすさを考えて開発された品種ではありますが、

立派で美しい一房を作るのは決して簡単ではありません。

房づくり、摘粒、ジベレリン処理、袋掛けなど、さまざまな作業があります。

高級なシャインマスカットが高いのにも、ちゃんと理由があるわけです。

最初から大スターだったわけではない

2006年に品種登録されたシャインマスカット。

今ではブドウ売り場の主役級ですが、登場した瞬間から全国どこでも売られていたわけではありません。

苗木が農家へ広がり、木が成長し、実際に収穫できるようになるまでには時間がかかります。

各産地で栽培方法も研究されました。

そして、

「このブドウ、すごく美味しい」

「種がなくて皮ごと食べられる」

という評判が少しずつ広がっていきます。

山梨、長野、岡山などをはじめ、全国のブドウ産地で栽培されるようになりました。

スーパーや百貨店での存在感もどんどん大きくなり、

「高級ブドウといえばシャインマスカット」

と言われるほどの人気品種になりました。

高級品だったシャインマスカットが身近になってきた

登場したころのシャインマスカットには、

「高級フルーツ」

という印象がかなり強かったと思います。

立派な一房が箱に入って、

「うわっ、高い!」

なんてことも珍しくありませんでした。

もちろん今でも、贈答用の最高級品はかなりのお値段です。

しかし栽培する農家や産地が増え、スーパーなどでもさまざまな等級の商品が流通するようになりました。

以前より日常的に楽しめる存在にもなっています。

私としては非常にありがたい(笑)。

高級贈答品としてのシャインマスカットと、家で気軽に楽しむシャインマスカット。

同じ品種でも、用途が広がったんですね。

そして起きてしまった「海外流出問題」

シャインマスカットの歴史を語るなら、避けて通れない問題があります。

海外への種苗流出です。

シャインマスカットは日本が長い年月をかけて開発した品種です。

ところが当初、海外で品種登録をしていなかったため、中国や韓国などへ種苗が流出し、現地で栽培が広がってしまいました。

さらに海外で生産されたシャインマスカットが、東南アジアなど第三国へ輸出され、日本産と競合する事態にもなりました。

これは、

「美味しい日本のブドウが世界に広まってよかったね」

だけでは済まない話です。

品種開発には長い年月と莫大な労力がかかっています。

シャインマスカットの場合、親系統の選抜から数えれば33年。

それを海外で無断増殖されれば、日本の生産者や育成者が本来得られるはずだった利益を失うことになります。

シャインマスカット問題は、日本で開発した農作物の知的財産をどう守るかを考える大きなきっかけにもなりました。

シャインマスカットは「日本の農業技術の結晶」

普段スーパーで見ていると、

「美味しいブドウ」

で終わってしまいます。

でも歴史を調べてみると、シャインマスカットはかなりすごい品種です。

日本の高温多湿な環境でも育てやすい。

大粒。

高糖度。

酸味が少ない。

マスカットの香り。

種なし栽培が可能。

皮ごと食べられる。

日持ちもいい。

そして見た目も美しい。

研究者が長い年月をかけて、

「日本で育てやすくて、本当に美味しいブドウを作ろう」

と試行錯誤した結果なんですね。

現在の人気だけを見ると突然現れたスターのようですが、その裏には30年以上にわたる品種改良の歴史があったわけです。

美味しいシャインマスカットの見分け方は?

せっかく買うなら、美味しいものを選びたいですよね。

一般的には、

粒にハリがある。

房全体がみずみずしい。

軸が極端に枯れていない。

粒が傷んでいない。

といったところをチェックします。

そして色。

シャインマスカットというと「濃い緑色ほど美味しそう」と思ってしまいますが、成熟すると緑色からやや黄色みを帯びてきます。

見た目の鮮やかな緑だけで甘さを判断しないほうがよさそうです。

私は売り場にシャインマスカットが並ぶと、ついつい房を見比べてしまいます。

「今日はこいつだな」

なんて(笑)。

冷やしすぎず、食べる少し前に冷やすのもいい

シャインマスカットは冷やして食べると美味しいですよね。

ただ、果物は冷たすぎると甘味や香りを感じにくくなることがあります。

なので、キンキンに冷やしっぱなしにするより、

食べる少し前にほどよく冷やす。

これくらいが個人的には好きです。

そして一粒ずつ味わう。

……と言いながら、気がつくと半房くらいなくなっています(笑)。

恐ろしい果物です。

毎日1房食べているけど……

ここで一応、自分にも言っておきましょう。

シャインマスカットは果物ですから、糖質もカロリーもあります。

美味しいからといって、

「果物だから無限に食べても大丈夫!」

というわけではありません。

私はシーズンになると毎日1房食べていますが(笑)、これは皆さんに「毎日1房がおすすめですよ」と推奨しているわけではありません。

美味しいものほど、ほどほどに。

……分かってはいるんです。

分かっては(笑)。

まだ20年ほどなのに、すっかり日本の代表選手

シャインマスカットが品種登録されたのは2006年。

考えてみれば、まだ歴史はそれほど長くありません。

巨峰が生まれたのは戦前ですから、それと比べればかなりの若手。

それなのに今では、

日本を代表する高級ブドウの一つ。

百貨店の贈答品。

ふるさと納税。

スーパー。

スイーツ。

パフェ。

ケーキ。

大福。

サンドイッチ。

いろいろなところでシャインマスカットを見かけます。

一つの新品種が、わずか20年ほどでここまで日本の食文化に入り込んだというのは、なかなかすごいことだと思います。

一粒のシャインマスカットに30年以上の歴史が詰まっている

いつも何気なく、

パクッ。

「うまい!」

と食べているシャインマスカット。

でも、その一粒が生まれるまでには、

ヨーロッパ系ブドウのおいしさと、

アメリカ系ブドウの育てやすさを組み合わせ、

何度も交配し、

育て、

選抜し、

全国で試験し、

ようやく品種として世に送り出した研究者たちの長い歴史があります。

親系統の選抜から数えれば33年。

そして2006年の品種登録から約20年。

今や日本を代表するブドウになりました。

そう考えると、いつもの一粒もちょっと違って見えます。

……まあ、そんな歴史を考えながら食べても、

結局は、

「やっぱりシャインマスカット、うまいなあ!」

となるんですけどね(笑)。

今年もシーズンがやって来たら、冷蔵庫にはシャインマスカット。

そして私は、おそらくまた毎日1房。

これだけは、なかなかやめられそうにありません(笑)。

ありがとう、また別の記事で。

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