今日も雑談の部屋へようこそ!
日本で一番高い山は?
と聞かれたら、
「富士山!」
これは誰でも答えられますよね。
標高3,776メートル。
日本を代表する山です。
では、ここで問題。
日本で二番目に高い山は?
……。
あれ?
意外と出てこない(笑)。
富士山は知っているのに、二番目となると急に難しくなります。
実は私も、こういう「二番目」の話が好きなんです。
一番は誰でも知っている。
でも二番目には、知られざる面白い話が隠れていることが多いんですよね。
というわけで今回は、日本で二番目に高い山について調べてみました。
その山には、世界でもそこにしか咲かない花があり、巨大な岩壁があり、そして日本で三番目に高い山までお隣にあるんです。
なかなかすごい山ですよ!
- 日本で二番目に高い山、その名は「北岳」
- 日本の高い山ランキングを見てみよう
- そもそも「北岳」という名前はなぜついた?
- 農鳥岳の名前は「鳥の形をした雪」から
- 北岳の隣には日本第三位の山がある!
- 北岳には世界でここにしか咲かない花がある!
- キタダケソウは氷河時代の生き残り?
- 北岳は「高山植物の宝庫」
- 北岳には高さ600メートルの巨大な岩壁がある
- 富士山と北岳、登るならどっちが大変?
- 北岳から見る富士山が絶景!
- 「日本アルプス」という名前は外国人が広めた
- 「南アルプス市」という市まである
- 北岳は日本百名山にも選ばれている
- 二番目というのは、なぜか忘れられやすい
- ちなみに日本第三位の山も覚えておこう!
- 日本第二位の北岳、知れば知るほどすごい山だった!
日本で二番目に高い山、その名は「北岳」

正解は、
北岳(きただけ)!
標高は、
3,193メートル。
山梨県南アルプス市にある、南アルプス最高峰です。
富士山に次ぐ、日本第二位の高峰。
しかも日本百名山にも選ばれています。
標高3,193メートルということは、富士山より583メートル低いわけです。
583メートル。
こう聞くと、けっこう差があるように感じます。
でも北岳だって3,000メートルを超える本格的な高山。
雲の上にそびえる、日本屈指の名峰なんです。
日本の高い山ランキングを見てみよう
ここで日本の高い山を並べてみましょう。
| 順位 | 山の名前 | 標高 |
|---|---|---|
| 1位 | 富士山 | 3,776m |
| 2位 | 北岳 | 3,193m |
| 3位タイ | 奥穂高岳 | 3,190m |
| 3位タイ | 間ノ岳 | 3,190m |
| 5位 | 槍ヶ岳 | 3,180m |
面白いのはここ。
二位の北岳と三位の山々との差は、たった3メートル!
たった3メートルですよ。
家の天井くらいの差しかありません。
ちなみに間ノ岳は、以前は標高3,189メートルとされていましたが、2014年の標高改定で3,190メートルとなり、奥穂高岳と並ぶ三位になりました。
山のランキングも、測量によって変わることがあるんですね。
そもそも「北岳」という名前はなぜついた?
北岳。
ずいぶんシンプルな名前です。
「北にあるから北岳?」
実は、だいたいその通りなんです(笑)。
北岳は、
白峰三山(しらねさんざん)
と呼ばれる三つの山の一つです。
その三つとは、
北岳。
間ノ岳。
農鳥岳。
北岳は、この三山の最も北に位置しています。
だから北岳。
実に分かりやすい。
ちなみに間ノ岳は、北岳と農鳥岳の間にある山。
これまた分かりやすい名前です。
では、農鳥岳は?
これがまた面白いんです。
農鳥岳の名前は「鳥の形をした雪」から
白峰三山の一つ、
農鳥岳(のうとりだけ)。
この山の名前には、昔の農業が関係しています。
春になると山の雪が解けていきます。
すると山肌に、鳥の形をした雪が残ることがある。
これを、
農鳥(のうとり)
と呼びました。
昔の農家の人たちは、この鳥の形の残雪を見て、
「そろそろ田植えの時期だな」
と判断する目安にしていたそうです。
つまり山が、農作業のカレンダーになっていたわけです。
スマホも天気予報もない時代。
自然を観察して季節を知る。
昔の人の知恵って、すごいですよね。
北岳の隣には日本第三位の山がある!
これも面白い話です。
北岳のすぐ南には、
間ノ岳(あいのだけ)
があります。
標高3,190メートル。
つまり、日本第三位タイの高さ。
二位の北岳から三位タイの間ノ岳へ、稜線をたどって歩いていけるんです。
もちろん、3,000メートル級の山岳地帯ですから、気軽な散歩ではありません。
でも、
日本第二位と第三位の山が、お隣同士。
これはなかなか珍しい組み合わせではないでしょうか。
ちなみに富士山は独立した巨大な火山ですが、北岳は南アルプスの山々と連なっています。
この違いも面白いところです。
北岳には世界でここにしか咲かない花がある!

北岳の雑学でぜひ紹介したいのが、
キタダケソウ。
名前からして北岳ですね(笑)。
この花、実はものすごく貴重なんです。
なんと、
世界でも北岳の山頂付近にしか自生していない植物!
キンポウゲ科の多年草で、白い可憐な花を咲かせます。
開花するのは、主に6月中旬から7月上旬。
雪が解けたばかりの厳しい高山環境で、小さな花を咲かせるんです。
高さは10センチほど。
あの巨大な北岳に、たった10センチほどの小さな花。
しかも世界でここにしかない。
なんともロマンがありますね。
キタダケソウは氷河時代の生き残り?
さらに驚くことがあります。
キタダケソウは、
氷河時代の遺存種
として知られています。
地球が現在より寒かった時代には、寒冷な環境を好む植物が、今より広い範囲に分布していました。
しかし地球が暖かくなると、そうした植物は生きられる場所を失っていきます。
その一部が、標高の高い寒冷な山岳地帯に残りました。
キタダケソウも、そんな植物の一つと考えられています。
つまり北岳の山頂には、
氷河時代から続く自然の歴史が残っている。
すごい話です。
ちなみにキタダケソウは希少な植物として保護されていて、採取はできません。
もし登山中に見つけても、写真だけにして大切に見守りたいですね。
北岳は「高山植物の宝庫」
北岳がすごいのは、キタダケソウだけではありません。
山頂付近には、さまざまな高山植物が生育しています。
環境省の調査資料では、北岳は固有種が非常に豊富な山として紹介されています。
高山植物の世界では、
自然の正倉院
と表現されることもあるほど。
正倉院といえば、貴重な宝物を収めた場所。
つまり北岳には、それほど貴重な植物が集まっているということです。
日本第二位の山であるだけでなく、植物の世界でも特別な山なんですね。
北岳には高さ600メートルの巨大な岩壁がある

北岳の東側には、
北岳バットレス
と呼ばれる巨大な岩壁があります。
その高さは、
約600メートル!
東京スカイツリーの高さが634メートルですから、それに近い高さの岩壁ということになります。
もちろん、人工の建造物と自然の岩壁は形も違いますが、数字だけでもそのスケールが分かります。
バットレスとは、もともと建築物を支える控え壁などを意味する言葉。
登山の世界では、山の大きな岩壁や岩稜に使われます。
北岳バットレスは、本格的なロッククライミングの舞台としても知られています。
普通の登山とは別次元の世界ですね。
見上げるだけでも迫力がありそうです。
富士山と北岳、登るならどっちが大変?
ここも気になりますよね。
日本一高い富士山。
日本二位の北岳。
当然、富士山のほうが登るのは大変?
実は、
必ずしもそうとは限りません。
富士山には整備された一般登山道があり、登山シーズンには多くの登山者が訪れます。
一方、北岳は南アルプスの本格的な山岳地帯。
登山口から大きな標高差を登り、岩場や急な斜面を通るルートもあります。
天候によっては非常に厳しい環境になります。
山の難しさは標高だけでは決まらないんですね。
北岳は山小屋に宿泊するなど、余裕のある計画で登るのが一般的です。
日本第二位だから、富士山より簡単。
そんなわけではないんです。
北岳から見る富士山が絶景!

そして北岳の魅力として忘れてはいけないのが、
富士山の眺め。
北岳の山頂からは、天候が良ければ富士山を見ることができます。
日本第二位の山から、日本第一位の山を眺める。
これはなかなか贅沢です。
富士山に登ると、当然ですが富士山そのものの全景は見えません。
でも北岳なら、富士山を少し離れたところから眺められる。
考えてみれば、
富士山の美しい姿を見るなら、富士山の外にいる必要がある。
当たり前なんですが、面白い話ですよね(笑)。
「日本アルプス」という名前は外国人が広めた
北岳があるのは、
南アルプス。
正式には赤石山脈と呼ばれる山域です。
ところで、
「アルプス」ってヨーロッパの名前ですよね。
なぜ日本の山に使われているのでしょう。
実は明治時代、日本の山々を訪れた外国人たちが、ヨーロッパのアルプスになぞらえて呼ぶようになったことに由来します。
その名前を広めた人物として知られるのが、
ウォルター・ウェストン。
イギリス人の宣教師で、日本の山々を数多く歩いた人物です。
ウェストンは1902年に北岳を含む南アルプスの山々にも登っています。
日本の山を愛した外国人が、日本の登山文化に大きな影響を与えた。
これも興味深い歴史です。
「南アルプス市」という市まである
そして北岳があるのは、
山梨県南アルプス市。
これも面白い名前ですよね。
市の名前が、
「南アルプス市」。
2003年に周辺の町村が合併して誕生しました。
地名に「アルプス」という外来語が入っているのは、なかなか珍しいことです。
ちなみに南アルプス市は、サクランボや桃、スモモ、ブドウなどの果物でも知られています。
山の上には日本第二位の高峰。
山の麓には美味しい果物。
山梨県らしい、なんとも魅力的な土地です。
北岳は日本百名山にも選ばれている
北岳は、
日本百名山
の一つです。
日本百名山といえば、登山家で作家の深田久弥が選んだ名峰たち。
その著書『日本百名山』では、山の高さだけでなく、山容や歴史、個性なども大切にされています。
北岳もその一つ。
富士山のように誰もが知る山ではないかもしれません。
でも登山愛好家の間では、非常に評価の高い名峰なんです。
知名度と実力は、必ずしも同じではない。
山の世界も人間社会と似ているのかもしれません(笑)。
二番目というのは、なぜか忘れられやすい
ここまで北岳について調べてみると、実に魅力的な山だと分かります。
日本第二位の高さ。
南アルプス最高峰。
世界でここにしかない高山植物。
高さ約600メートルの岩壁。
氷河時代の自然の名残。
そして富士山の絶景。
これだけの魅力があるのに、
「日本で二番目に高い山は?」
と聞かれると、なかなか名前が出てこない。
不思議ですよね。
一番というのは、やっぱり特別なんでしょう。
金メダルの人は覚えている。
でも銀メダルの人は?
日本一大きい湖は琵琶湖。
では二番目は?
日本一長い川は信濃川。
では二番目は?
こういう話って、雑談のネタとして面白いんです。
ちなみに日本第三位の山も覚えておこう!
せっかくなので、もう一つ覚えておきましょう。
日本第三位は、
奥穂高岳と間ノ岳。
どちらも標高3,190メートルです。
北岳との差はわずか3メートル。
しかも間ノ岳は北岳のお隣。
つまり日本の標高ランキングでは、
二位と三位タイが、南アルプスで並んでいる。
これはちょっとした雑学として使えそうです。
飲み会や職場の雑談で、
「日本で二番目に高い山って知ってる?」
と聞いてみてください。
意外と盛り上がるかもしれません。
日本第二位の北岳、知れば知るほどすごい山だった!
というわけで、今回の雑談。
日本で一番高い山は、
富士山、3,776メートル。
では二番目は?
北岳、3,193メートル!
山梨県南アルプス市にある、南アルプス最高峰です。
そして、その北岳には世界でそこにしか咲かないキタダケソウがあり、巨大な岩壁があり、氷河時代から続く自然の歴史が残っています。
ただ高いだけではありません。
むしろ知れば知るほど、
「どうしてこんなにすごい山なのに、富士山ほど知られていないんだろう?」
と思ってしまいます。
でも、考えてみれば日本第二位。
十分すごいんですよね。
標高3,193メートルの山に向かって、
「二番目かあ……」
なんて言ったら、山に怒られそうです(笑)。
富士山が日本を代表する山なら、
北岳は、
知る人ぞ知る、日本の誇る名峰。
今度誰かに、
「日本で二番目に高い山って知ってる?」
と聞かれたら、
ぜひ自信を持って、
「北岳!」
と答えてください。
さらに、
「世界でそこにしか咲かない花もあるんだよ」
なんて話せば、
ちょっとした物知りになれるかもしれませんね。
ありがとう、また別の記事で。
